オンライン合唱あれこれ
今月からオンラインによる合唱活動も始まります。ここに至るまでの試行錯誤たるや…(笑)。そしてきっとこれからも、試行錯誤の連続でしょう。
今のところのオンライン合唱についてまとめておきます。
オンライン合唱移行への基本的な考え方
集い、歌い、響きあう、従来の合唱スタイル再開まで、
(オンライン上で)集い、
(家庭など思い思いの場所で)歌い、
(動画編集によりリモート合唱・ヴァーチャルクワイアに仕立てて)
響きあう機会を提供。
従来の発表機会をヴァーチャルクワイアに置き換えるが、動画は一人ずつ撮影提出するので、大人数で歌ってきた人たちにはまず一人で歌うことに慣れてもらえるようなプロセスを考える。
個々人の声や音楽基礎力向上に意識が向くよい契機になるように。スマホでの参加が可能な指導内容を構築。ご家庭の事情等でリアルタイムで歌えない人への配慮。はじめての試みなので、まずは二か月の期間限定で実践する。参加不参加は個人の自由。
レッスン基本形
●WEB会議アプリ「Zoom」を利用してのグループレッスン(60分)
・音声チェックも兼ねた生存確認(点呼)
・歌うたいのためのストレッチなど体メンテ
・声と耳のウォーミングアップ(階名唱、ハンドサインなどを用いて)
・練習曲の譜読み上の留意点の共有と歌唱実践・やぎの歌唱見本とユニゾンや2声のアンサンブル
・終了後、レッスン動画の配信
●録画・録音での半個人レッスン(上記グループレッスン1回につき1回提出予定)
・必要に応じて「ガイド音源」配布※
※一人歌唱に不慣れな方、音程が旅に出やすい方のサポート用
・やぎからの指定に基づいて、個々人で録画・録音し、提出
・閲覧スペース(Youtube)に投稿し、各自の歌唱に対するアドヴァイスを共有
レッスン応用形-ヴォーカルアンサンブル向け
●Youtube動画配信(限定公開)と動画・録音提出によるレッスン
※【】はやぎのアクション
(1) 選曲-歌いたい曲を挙げる。マニアックな選曲歓迎。なければやぎチョイス。
(2) 楽譜入手-手元にある楽譜を使うときはスキップ。
(3) 各自譜読みを進める。
(4) 【動画配信】譜読みの確認(答え合わせ)と発声や発音の留意点、演奏解釈
(5) 動画提出-動画配信を受けて各自練習、録画した動画をやぎ宛提出。
(6) 【動画共有】提出された動画にやぎがコメントを付けて共有。
(7) (4)~(6)の繰り返し
(8) 【ガイド音源配布】ヴァーチャルアンサンブル動画作成用音源を配布
(9) 本番用動画提出
(10)【動画編集】
(11)【動画配信】
発表会の代わりに…ヴァーチャルクワイア/ヴァーチャルアンサンブル
リモート合唱とも言われます。器楽だとテレワークとも。それぞれの歌唱動画を集め、編集によりアンサンブルとして仕上げます。練習の成果がどのような「合唱」の響きになるかを楽しみます。団によっては、動画鑑賞後、感想などを述べ合うZoom打ち上げもあり。
オフラインレッスン
インターネットを利用しない、IT端末を持っていないなど、上記のオンライン活動には参加しないものの、レッスンへの参加を望んでいる方には、Zoomレッスンの録画をDVDや音声のみのCDにして配布。ご自分の演奏を確認したい場合は動画や録音のやぎへの提出も可能。提出いただいたものには、コメントや歌唱見本を付けて返します。
と、まぁ、こんなところです。
4月中旬から5月1日まで、有志や各合唱団とお試し会を重ねて、今に至ります。実稼働は今週末からなので、実際にやってみて、たくさんの軌道修正が起こって来ることでしょう。
やぎ個人の意見としては、オンライン活動は決して、これまでの合唱活動にとって代わるものではなく、集いあい、歌いあい、響きあえるその日まで、参加者「それぞれ」が、歌や合唱、音楽と丁寧に向き合う時間になるのではないかと思います。
(もちろん、音楽から少し距離を置いてみる、というのもありですね。)
どんなにCDが出回っても、各種音楽がネット上で気軽に鑑賞できても、私達は折々に、生の息づく音楽を求めてコンサートに行きます。各種試合観戦もTV越しでも楽しみますし、チャンスがあれば会場に行きますね。合唱活動も同じで、オンラインで活動を重ね、編集された動画を楽しんでも、実際に集い歌い響きあう日へのあこがれは消えないですし、むしろ増すことでしょう。
<お試し会の一コマ>
思いがけず、オンライン活動からスタートすることになった新設合唱団「女声合唱団奏華」
期間限定の参加者を募集しています。